フレンチレストラン ラ・ヴァガボンド
自分の誕生日の前日の土曜に外食しようと、木曜に思いついてネットから予約。
名前が印象に残っていて、ヴァガボンドから検索した。
直前だったが、たまたま、4/8が予約可能で本当に幸運だった。
ミシュランの2つ星を得る以前から、名前は聞いていた。
鶴舞駅から徒歩5分とあるが、地下鉄1番出口からは2分ほど。
店内はブラウンで、落ち着いた雰囲気。厨房の作業も遠目に見える。
味は一言で言えば「繊細」。
食材、ハーブが一品に10近く使われ、その調和が、未知の味覚を与える。
複合系ではロブションがあるが、ロブションは食材が整然と並ぶが、ヴァガボンドはその3倍の種類が使われ、花も乗って、やや雑然と重ねられる。しかし自然な美しさがある。
皿に偏心的に食材が置かれ、ソースが中心になる配置。
ていねいに説明をしてくれるが、とても記憶できる量ではない。
塩味や酸味は絶妙な域にあり、全品不満はなかった。
各食材の火入れも調節が巧妙で香りも素晴らしい。
6時半スタートで、ホームページには3-3時間半と説明してある通り、ゆっくりと多品目が出てくる。魚と肉の間の口直しも見事。全員が同じ料理、同じペースなので、合理的。
誕生日のためのプレートへの文字をお願いしておいたが、木の枝と花とともに出してくれた。
グラスワインの赤をオーダーしたが、希望を聞かれ、ブルゴーニュのピノ・ノワールにした。
スタッフの対応も適切。
時間も長く、多くの食材の複雑な味を体験し、いく種類かのナイフ、さまざまな石や木材を使った食器、ミモザの花の入った食器だったり、食材としての日本酒の一升瓶の梱包したものがテーブルに乗せられたり、視覚的にも多様な刺激的経験で、食事をしたというより、ちょとした旅行をしたような気分になった。レストランでそんな印象を受けたのは初めての経験。
3時間以上座り続けることは、整形外科的に腰痛のリスクがあるので、姿勢を変えたり、上体を軽く動かす、トイレ休憩するなど工夫は必須。