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Tannoy Classic Monitorを手放しました。そしてApogeeの世界。

Tannoy Classic Monitorを手放しました。

私はフルートを吹きます。2004年愛知県医師会オーケストラに参加しました。そこで同僚から、あるスピーカを紹介されました。フロア型の大型スピーカです。TannoyのClassic Monitorでした。新古のまま眠っていたという話でした。これは偶然にも、大学時代通ったショップにいた元スタッフからの購入でした。

 オーケストラの中で演奏していると、グランカッサと言われる大太鼓、コントラバスの低音、背後から聞こえるバスクラリネットの雑音を伴った低音がオーディオ的には魅力でした。それは音像定位の問題ではなく、体感する音の音触とでもいう聴覚と、皮膚で感じるような感覚です。

音色ともまた異なります。

 Tannoyのスピーカーは、再生音の中で、その音触がよく感じられます。楽器の実在感ともいえます。歪みが多いのかもしれませんが、実際の楽器の音に、そのような歪み音があるのではないかと思っています。

 口径38cmの同軸型スピーカーなので音像定位もよく、またスケールも実際のコンサートホールを彷彿とさせます。反面、その歪み感が気になる場合もありました。Triodeの管球式の安いアンプで駆動していました。




そのずっと以前に、平面型スピーカーの再現する音響空間に憧れを持ったことがあり、アクースタット2Mを聞いたことがあります。その後はApogeeはどうだろうかと考えていました。

 
思いついて2015年、Apogee Caliperを入手しましたが、片方に不備(リボン切れ)があり、翌年、完調の同型をもう1ペア入手。音場、実体感、音像の輝きに魅せられました。
 
2020年に、不備のあるCaliperを修理しようと決意し、2020年12月にオーストラリアのApogee Acousticsへ送り、2021年9月にアップグレードされて帰還。箱の剛性が上がり、新品になったリボンで、一段と立体的な音になりました。




Tannoyは、それだけ聴いていれば、その世界は素晴らしいのですが、ハリーポッターの世界というのか、独特な音色の世界に感じるようになりました。

Classic Monitorの強調された低音も、コントラバスなど、実にブーミングが魅力的ではありますが、過剰、不自然に感じるようになりました。

自分にとって、より自然に感じるのがApogeeでした。