おそるべし タイムドメイン
Yoshii 9を聴き慣れたテストしていきました。医院の院長室
アルバムCloseの伴奏のピアノの響きやタッチの繊細な美しさ。
カンターテドミノのソロの音像の焦点のあった現実感、合唱のひびく空間の広さ。
チェリビダッケの第9の合唱部の、声と楽器がきれいに分離されているが積み重なったハーモニー。タイムマシンでコンサートホールを再現しているような錯覚で感動しました。
聞き応えがある2時間で、8cmのシングルコーンから出ているとは思えないような再現でした。
自宅でシロクマMidTowerとApogeeのモダンCaliperを比較しました。
MidTowerは、タイムドメインライセンスのシロクマ初の製品で、ユニットはYoshii 9と同一。高さがやや低いものです。
MidTower もチェリビダッケの第9の合唱部はYoshii 9とほぼ互角の、問題のない再生でした。その意味ではコスパは最高だと思いました。先日Oさんに聞かせていただいたVividより、音像がクリアに感じたほどです。音像の見え方、ありあり感は、解像度の高い写真を見ているような、コンサートの場、空間にいる錯覚を覚えます。
Apogeeは、平面型スピーカーで、面での再現が、音響空間の大きさを実感させます。私は対向法で内振り配置で聞いているので、タイムドメインのような、音場が再現されています。
Apogeeは、MIdTowerと比べて、空間が縦に広く感じます。音や音像は柔らかで、ホールで聞くような感触で自然に感じます。MidTowerの音像は、もっとリアルで、大袈裟に言えば超現実的。Apogeeの音は、それほど輪郭が明瞭でなく、厚みがあり、ふくよかな音像です。全体の響きはふわっとしています。コンサートの舞台でなく、会場の客席にいる感じです。
どちらも譲れない魅力をもっています。