芸能山城組 輪廻交響楽をApogee 対向法で聞いた。
涌井先生の、芸能山城組 恐山の記事を読んで、
輪廻交響楽をApogee 対向法で聞いた。
オーディオ的興味からは冒頭の太鼓の 低音、音場、大きなスケール。とても良かった。
かつてオーディオ評価の音源として使われていたことをCDを聞いてからAmazon書評で知った。
シンセサイザーは富田 勲的に効果的につかわれている。
合唱もあって、合唱、声が好きな私にはよかった。
また、ガムランが使われ、以前に興味を持って現地のガムラン録音をきいたことがあったが、それより音楽的で良かった。竹を使った楽器の音もあり、浜松の楽器博物館の展示を思い出した。
真言を使った部分もあり、お経を音楽として楽しめる。
3楽章はエルファンリートのリリウムの東洋版。
曲についてパンフレットに作者の詳細な解説があり、音源や意図がよくわかる。聞き始めて、すぐに飽きるような音楽ではなく、楽しく40分弱。4楽章のエピローグは個と全体の調和の達成がテーマで、ベートーヴェンの第9 を連想させる。作曲技法もわかる。ただエピローグは短いので、冒頭のスケールからは物足りなさも感じた。
オーディオ的にも音楽的にも楽しめる、面白いCD。鬼太鼓座+ガムラン+富田+太鼓。
お経とガムランの響きで心の浄化を感じる。
山城氏について調べると、ハイパーソニック・エフェクト、超高周波が脳機能を上げること、人間のライフスタイルが熱帯雨林の狩猟採集社会がデフォルトであることなどがわかり、背景が広い。