正しいことを知りたい

趣味、人生観などについて考えていきます。

ポルシェ911(964)からBRZへ

1992 カレラ2 Tip RHD スレートグレーメタリック ギャランティードポルシェ(保障付き中古車)。22505km
1996.5.23 母の日の納車。
整形外科開業後2年、まだ経営は安定せず、少し患者が増え始めた頃。
 まだまだ借金で車を買うことはご法度だったが、結果的に中古車なので、結果的に節税になった。
大学時代、知人が貸してくれたCGを読んで、吉田さんのコラムの911SC記事から911に惹かれ、1987の911がワーナーシンクロになったのを知って、将来、1987の中古をと思ったのが最初。
スポーツカーとは何かを知りたいと思った。
911なら間違いなく教えてくれるだろうと。
時は流れ、それまで1987型に備えマニュアルに乗ってきたがTipの出現で、初代レガシーATに乗り換えていた。
ミツワを訪れ、中古でというと担当者が変わり、リストから選択。RHDは2台しかなくて、もう1台は白で紫内装だったかで、地味な方を選択。
担当者の運転で、エンジンの好調さが印象的。試乗した時は延々低速で1時間。動かせることはわかった。ブレーキフィールはどうでしたかと問われ、意味がわからなかったが、レンガを踏んでいるような重厚感だった。
鈴鹿のドライビングレッスンに参加。本コースでは150km以上出せず。理性が働く。
それ以来、ほぼ晴天時の通勤のみの使用。
山道と高速道路に近い道で楽しめた。
1度、小学生の2人の子供を後ろに乗せて長野を旅行。横手山で隣の車のドアに当てられ傷。奥志賀野沢間がまだ未舗装で野沢に着いた時は車が真っ白。ホテルで洗車させてもらった。
RRの操縦感覚、コーナー入り口でブレーキ、フロント荷重、アクセルオフ、タックイン、ノーズの素早い旋回をアクセルコントロールで調節。
運転でスポーツできることを教えてくれた。
ラインを追う、作ることは、スキーにも似ている。
エンジンをかける音、坂でダンプを追い越す時のエンジン音と加速、外で聞く低音、ドアを閉める時の金属音、音が最高だった。
外観もどこから見ても美しい。クラシカルな外観。キリッとした丸目2灯。リヤからのフェンダーの膨らみ。運転席からのフロントフェンダー
空調で熱風しか出なくなったことを始めとして、トラブルはちょくちょくあって、それは受け入れて修理。大きな車検修理費合わせて1000万。平均年40万。
10万キロのエンジンオーバーホール後はオイル漏れも激減。エンジンもレスポンスが向上し、どんどん回りたがる。現在も素晴らしいエンジンと確信している。
あちこち壊れた時の修理も、部品を含め興味深く、楽しめるイベントとも言えた。
65歳を越え、25年乗ってきて、今年、ファンベルト切れと、オルタネーターのベアリング破損で積載車のお世話に2回。空調ヒューズ切れで空調全面ストップとトラブルが続いた。
労って乗らないといけないとメカニックに言われ、長距離ドライブに使うには不安を感じ始めた。
そろそろサスとタイヤ交換の時期。塗装も全塗装を考えてあげたい。
一生乗ろうと思っていたが、疲れたこともあって、そろそろ、次の愛好者に譲っても良いかと考えた。
167000km。
初代BRZが964と大きさが似ていて、2代目の動力性能が964と同等となったことも決断を後押しした。2.4リッター、235馬力のエンジンは4気筒ですがスバルとトヨタの協力でできた歴史に残る最後の名ガソリンエンジンになるのではないかと感じています。(2021.12)